現代の名工 厚労省に評価された内容
- 喜盛 新垣
- 11月7日
- 読了時間: 2分

題名にもあるように現代の名工を受賞するにあたって、
厚生労働省より評価されたことは以下の通りです。
1. 革命:三線普及に貢献した「強化張り」
新垣喜盛の最大の功績は、
「強化張り(きょうかばり)」の技術を開発・確立したことです 。
昔の悩み: 本皮の三線は高価で、湿気に弱く破れやすかったため、特に初心者には敷居の高いものでした 。
新垣氏の解決策: 本皮の下に強化生地を重ねる技術を開発
これにより 「本皮に近い良い音」 「高い耐久性」 「手頃な価格」
をすべて実現しました 。
最大のポイント: 新垣喜盛はこの画期的な技術を特許を取得して利益を独占できたにもかかわらず、独占せずにすべての人に利益がいきわたるように、三線が広まるようにとの想いで一般公開しました 。
この「強化張り」と技術の公開によって、三線は一気に全国へ普及しました 。
今や「人工張り」「本張り」と並ぶ『標準技術』となり、三線文化の裾野を爆発的に広げたのです。
2. 伝統:失われた「王の楽器」を復元する技術
新垣氏は革新者であると同時に、伝統技術の最高峰の体現者でもあります。
「七つの型」の完全な習得: 歴史や造形が異なる三線の伝統的な「七つの型」すべてを製作できる、極めて稀有な技術を持っています 。
徳川美術館「御座楽楽器」の復元: 18世紀の琉球王朝時代の宮廷楽器群(御座楽楽器)を復元するという、国の文化事業において、新垣氏はその卓越した技術で楽器本体の製作や構造の再現に主体的に携わりました 。人間国宝も関わったこのプロジェクトに、新垣氏の技術は不可欠でした 。
3. 貢献:84歳、今も現役「技術は惜しみなく伝える」
御年84歳にして、今も1日8時間働く現役の職人である新垣氏 。
その姿勢は、まさに「名工」の鑑です。
止まらない発明: 演奏中に調弦が狂うのを防ぐ「ゆるみにくいカラクイ」 や、湿気対策の「なとーんど一蛇皮張り」 など、今も演奏者の悩みを解決する開発を続けています。
惜しみない技術の継承: 資料には、新垣氏のこんな言葉が記されています。
「私はいつ死んでもおかしくない年齢だから
惜しみなく技術を伝え、三線普及に繋がれば良い」
その言葉通りご自身の息子さんたちや他の職人にも、
自ら開発した技術を惜しみなく伝えています 。





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