ビジョン:「三線を世界の楽器へ」
- 喜盛 新垣
- 11月3日
- 読了時間: 3分

私たちには、夢があります。
この唯一無二の音色、そしてそれが育んできた豊かな沖縄の文化の象徴である三線を、
日本全国へ、そして世界の隅々まで届けることです。
三線(さんしん)の音色。
それは、沖縄の青い海と空、人々の喜びや悲しみの記憶が溶け合った、
沖縄の「魂(マブイ)」そのものです。
パイ(人口)を増やす。
すべては、そこから始まる
今、三線は「沖縄の伝統楽器」あるいは「特定の愛好家のもの」というイメージが強いかもしれません。
しかし、私たちは三線がギターやピアノのようにもっと多くの人々の日常に寄り添い、感情を表現する「世界の楽器」になれると信じています。
そのためにも我々がいま最優先で取り組むべきこと。
それは、「三線を弾く人(パイ)の総数を増やす」ことです。
この「パイ」が拡大して初めて文化は継承され新たな才能が生まれ、産業として発展していくと思うのです。
「価格」ではなく「価値」で選べる未来を
ここで、我々の信念を明確にしておかなければなりません。
私たちは「全ての三線を安くする」ことには、断固として反対です。
「パイを増やす」とは、安価な三線を大量に作ることではありません。
ただただ値段が安くて品質が悪いものを世に送り出せば、待っているのは「安かろう、悪かろう」の失望です。
それは文化の「拡大」ではなく「衰退」への道です。
我々が目指すのは、その逆です。
「職人が魂を込めて作った、より良いもの」には、その価値の分だけより高い価格がつけられるべきだと考えています。
匠の技と時間が注ぎ込まれた芸術品は正当に評価され、その価値に見合う対価で取引されなければなりません。
文化を育む「健全なエコシステム」
我々が必要だと考えるのは、「価値の違いが明確にある」ことです。
自動車に、誰もが乗れる大衆車と、誰もが憧れる高級スポーツカーがあるように。
三線にも、初心者が安心して最初の一歩を踏み出せる「究極の入門機」と、熟練者が生涯の友とする「至高の芸術品」があってしかるべきです。
裾野(すその): 初心者が挫折しない革新的な機能、確かな品質、そして戦略的な価格。この「裾野」を広げることで、三線文化に触れる「新しい血流」を爆発的に増やします。
頂(いただき): 三線に命を吹き込む職人が生み出す「本物」の音。
裾野から育った人々がやがて憧れ、目指す「頂」です。
この「頂」の価値は、むしろ今よりも高められるべきです。
この「裾野」の広がりこそが、「頂」の価値をさらに輝かせるのです。
私たちが描く未来は、この健全なエコシステム(生態系)が機能している状態です。
高品質で手に取りやすい入門機で、世界中の人々が三線の楽しさを知る。
弾き続ける中でその奥深さに目覚め、やがて新垣氏のような名工が作る「本物」の音を求めるようになる。
結果として「頂」の芸術品が正当に評価され、その収益が次世代の職人たちへと継承されていく。
「安価な入門機」と「高価な芸術品」
その両方が存在し、明確な「価値の違い」によって選べること。
それこそが、文化が豊かに発展していく証です。
三線を、世界の楽器へ。
この壮大な旅は、まだ始まったばかりです。
私たちだけではとても難しいです。
皆さんの協力が必要です。
皆さんと共に三線を世界に広げられたら、これ以上の喜びはありません。





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